遠い憧れ、近づきがたい風格を持った三年生が引退し、冬が近づく秋には当然、新チームの体制になる。
わけもわからずボールを持って走ってたり、先輩方のプレーをポカーンと見とれていたり、練習に参加させてもらってる感が強かった僕だから、次のチームが、どうなるのか全く考えてないのは当然だった。
新チームは、二年生10人一年生5人の布陣となった。
二年生の先輩方は、15人いなかったので、必然的に一年生からレギュラーが選ばれる事になった。
二年生の先輩方にも4,5人上手な人いたけど、偉大な三年生の先輩方と比べるとスケールダウンしたことは否めなかった。
とりあえず、自分とは関係ない世界だと思ってた。しかしながら、僕のポジションであるウイングには、一年生が二人選ばれるという事態になっていた。僕以外の二人が。
のんびり気分だったのに、雲行きが怪しくなってきたんだな。
