ムキになって練習しだしたので、自分的には上手くなってきている実感が持てた。
ウイングというポジションは、最後にボールもらって全速力で走るポジションなので、ボールもらって必死で走った。
自分的には、俺同じポジションのレギュラーの子に負けてないんじゃないと思ったが、レギュラーの子達の活躍を見ると、自分が入り込む余地は無さそう。
俺は全く注目されてないな。これは、万年補欠決定やな。そんな思いが蓄積されて、面白くなく、鬱屈した気持ちになった。
そういう状態でも、頑張り続けてたが、何ヵ月も、そういう状態が続くと、辞めたくなってきた。
人は、頑張りが成果にならなかったり、認められない時は、辞めたくなる。あるいは、それなりにやるようになる。
まあラグビー部には、それなりという環境では、ないから辞めるしかないかと思うようになった。
そう思いだして、しばらくして、僕が試合に出れる事になった。たまには、ちょっと出してやろうと思ったのだろう。
そんな感じだったので、これが、たぶん最初で最後の試合だなと思って、試合にのぞむ事にした。
