素敵な50代を目指して

40代後半は人間再生。素敵なな50代を目指す。

ラグビー部の思い出13

いよいよ、初めての試合だ。
緊張は、あっただろうが、緊張してる場合ではない。おそらく最後の試合だろう。足跡を残さなくては、いけない。
足跡とは、自分なりに納得できるプレーを1つでもする事だ。他人が認めるんではなく自分が認めるものだ。
初めての試合用のジャージ。ウイングだったので、背番号は、11か14。上着は部からの借り物だったので、サイズがあってなくブカブカだ。これが憧れの三年生が着てたジャージか。感慨深かったが、感傷に浸ってる場合ではない。僕には、成し遂げなくてはいけないミッションがある。そう足跡を残す事だ。
正直その試合の事は細かく覚えていない。
緊張あったんだろうけど、ウイングという、後ろの端っこのポジションのためボールは回って来なかったのだろう。
そうこうしてる間に後半戦に入り、何のプレーもしてなく見せ場はなかった。
ダメだあ。ミッション失敗だあ。何もしていない。
そう思った時30メートル前方に、ボール持った敵確認。ここか!
その選手目掛けて、猛ダッシュで飛び込んでタックルを仕掛けた。そん時は、何か乗り移った感じがした。
しかし、その渾身のタックルは、ジャンプして、かわされたのである。消えた感じ。
その選手は、地元で騒がれてる凄い選手だった。後にも、そんなにタックルを思い切り、かわされた事はなかった。